Skip to content
2,800円以上のご購入で送料無料(沖縄を除く)
Wish lists
Wish lists
Cart

お客様のストーリー

私は逃げているんじゃない——私自身に向かって走っている

26 May 2025 0 comments

このストーリーはJanineによって投稿されました。

Janine(ヤニーネ)は年間で約16,000キロを歩いています。これは、ドイツから南極点までの距離とほぼ同じです

2024年1月7日、ダム(ドイツ)
ドイツから南極点までは15,735.2km。毎年その距離を歩く人を、あなたは知っていますか?
いないですよね?
でも、そんな人が本当に存在するんです。
彼女の名前はJanine(ヤニーネ)、26歳。ドイツのシェルムベック=ダムという町に住んでいます。
赤みがかったブロンドの髪が帽子の下から少し見えていて、ノルディックウォーキングのストックが「カチカチ」と音を立てながら、毎日裸足靴で歩き出します。

1年で15,000km以上歩くには、1日何km歩けばいいのか……今、頭の中で計算していませんか?
彼女は毎日42km、時には50km以上を歩いています。
朝のルートだけで約32km、午後には「ちょっとした」10kmの散歩。

「お昼には、愛犬のKayla(カイラ)と一緒にお散歩するの。まだ8ヶ月の子犬で、のんびり歩くしかできないからね」とJanineは話します。

なぜそんな極端なことをするのか?

多くの人にとっては不思議に思える行動——Janineはその質問をほぼ毎日受けます。
「いつもこう答えてるの。ただ、自分にとって必要なことなの。歩くことで、私の生活に必要な“構造”が得られるの。もちろん、もっと深い理由はあるけど、それを道端で全部説明するのは難しいよね。」

人は、人生の試練を乗り越えるために、時にユニークな方法を見つけます。Janineにとって、それは「歩くこと」でした。
身体の運動だけでなく、心の癒しにもなっているのです。歩くことによってエンドルフィン(幸福ホルモン)が分泌され、ストレスの軽減にもつながる。

「歩いている間に、いろんなことを考える。過去のこと、今のこと、そして自分自身と向き合う。まるで“動く瞑想”みたいなんだ」と彼女は言います。

思考を整理し、自分を取り戻す時間

足音のリズムと呼吸のリズムが、頭の中の混乱を整え、ずっと失われていた「コントロール感」を取り戻してくれるのだとJanineは言います。

彼女は幼い頃から数々の困難を経験してきました。
生後間もなく、脳に水が溜まる「水頭症」と診断され、脳脊髄液を逃がすためのシャント手術を受けました。その後も何度も手術を受け、シャントの調整や交換が必要でした。

「手術そのものよりも怖かったのは、頭痛がするたびに“また何か悪いことが起きているかも”と思わされること。
あと、学校でのいじめ。バスケットボールをわざと頭にぶつけられたり、悪口を言われたり……本当に痛かった。身体的にも、精神的にも。」

それだけでなく、彼女は若くしてリウマチや変形性関節症にも悩まされています。
高齢者の病気と思われがちですが、ドイツの研究機関によると、リウマチ性疾患を抱える子どもや若者は国内に2万人以上いるそうです。

「ずっと痛みを抱えてきた」——でも、歩くと少しずつ軽くなる

「私は昔から痛みに敏感だったし、心も繊細だった。人をすぐに信じてしまって、何度も傷ついた。友達はいない。今の親友は愛犬のKayla。」

高校ではいじめがさらにひどくなり、結局、卒業をあきらめました。
「毎日学校に行くのが苦痛で……お腹が痛くなって、朝が地獄みたいだった。自分を傷つけたくなるほど追い詰められてた。」

その頃から彼女は運動を始めました。馬に乗り、毎日自転車で移動し、ジムに通い、毎日13〜16kmをジョギングしていたといいます。

「私は逃げてるんじゃない。
私は自分と一緒に走って、自分自身のもとに向かっている。
そう感じてるの。
歩くことは、私の苦しみを少しずつ和らげてくれるの。
1時間ごとに、体が軽くなる。心も。
私は1日の中で“歩いて解放されていく”。それは、あの頃から感じていたことなんだ。」

現在の病状——「人生で最も過酷な局面」

今ではジョギングよりも「ウォーキング」が彼女の情熱になっています。
それは、ここ数年で健康状態がさらに悪化したからです。
最近では2つの希少な自己免疫疾患のうち、1つが確定診断され、もう1つも現在検査中です。

3年前から手足のしびれ、指先の変色、そして背中全体の痛みが増してきており、特に左半身が深刻。
リハビリや理学療法で多少の痛みは軽減されますが、完治はありません。

入院中の全身検査で医師からこう告げられたそうです:
「問題だらけですね。ここも、そこも、全部数値が悪い。」

「そのとき私は、“これでもまだなんとかやっていけるかも”という希望を持って、入院を断った。でも今は……治らない2つの病気の影が、ずっと私の上に垂れ込めてる。」

1つはすでに確定していて、もう1つの結果を待っている最中。

「これからさらに症状が進むかもしれない。内臓にも影響が出たら、余命は10〜15年って言われてる。肺がやられるかもしれないし、皮膚の異常も続いてる。いつ発症するか分からない。」

「歩くことで、自分の人生を受け入れようとしている」

「病気を抱えて生きるって、ただ待ってるだけの毎日みたい。
でも、歩くことで思考を整理して、自分の人生を見つめ直すことができるの。
だから私は、体が動く限り歩き続けたい。
できるだけ長く、楽しんでいたい。」

医者には真剣に受け止めてもらえなかった過去

10代の頃から痛みの原因を探して多くの医者を訪ねたけど、「気のせい」や「成長痛」と言われ、まともに取り合ってもらえなかった。

「今となっては遅すぎたのかもしれない。でも私は、1日1日を大切にしていきたい。もう働くことはできないから、家では母と弟のために家事をしてる。
そして歩いてる。ただただ歩き続けてる。」

「ビジョンも夢も、今は特にない。でも、探してる最中なんだ。」

歩くことで“自分の居場所”を作る

Janine は毎日歩きます。
1kmごとに、自分だけの「居場所」を作っていく。
自分が“どう在りたいか”を感じ、自分の心と身体の声に耳を傾ける。
そしてその積み重ねで、これまでの重荷から少しずつ解放されていく。

「普通の人生は送れないけど、
歩くことで、自分だけの人生の道を見つけられた。」

裸足靴について

これだけ歩けば、当然“特別な靴”が必要です。
「前はソックスシューズっていうタイプを試してみたけど、耐久性は800km。母は『それだけもてば十分じゃない』って言ったけど……頭の中で計算したら、2週間ちょっとしかもたないって分かって、笑っちゃった。」

「今は裸足靴を履いてる。歩くときの痛みも減るし、快適。
でもそれでも2週間くらいでダメになる。
1年に26〜30足は履き潰してるかな。年間で1,000ユーロ以上かかる。
でもね、歩くのを減らすなんて、私には選べないの。」

📣 この記事はもともと schermbeck-grenzenlos.de に掲載されました。
元記事はこちらからお読みいただけます 👉 クリック

Prev post
Next post

Leave a comment

Please note, comments need to be approved before they are published.

Thanks for subscribing!

This email has been registered!

Shop the look

Choose options

Recently viewed

Edit option
this is just a warning
Login
Shopping cart
0 items